[iOS] オーディオ/スペクトル アナライザ

iOSアプリ「オーディオ/スペクトル アナライザ」の最近のアップデートについて紹介します。

https://apps.apple.com/jp/app/audio-spectrum-analyzer/id1508848574

以前、こちらのブログで本アプリを紹介したのは5年くらい前の初回リリース時だったようで、用意していた機能は「画面構成」「FFTサイズ」「窓関数」だけのようでした。
それから地道に機能を追加してきて、現時点でかなり落ち着いてきたかと思います。

直近に追加した機能を時系列で紹介していきます。

スペクトル X方向 表示タイプ

振幅スペクトルのX方向(周波数)の表示方法を選択できる機能を追加しました。
・Linear(線形) : 等間隔に分布
・Log(対数) : 対数的に間隔が広がる

それまでは Log(対数)のみの表示で、振幅スペクトルの表示としてはこちらの方が一般的で見やすいので十分かと思ってました。
ただ、このときのタイミングで、振幅スペクトルのX方向のズーム機能も追加したこともあり、X方向に拡大表示できるならLinear(線形)での表示に対応することは有効になるだろうと思い、セットで対応しました。

オクターブ分析

振幅スペクトルのオクターブバンドに分類する機能に対応しました。
分割パターン: 1/12, 1/6, 1/3, 1 オクターブ
オクターブの数値が大きいほど、バンド幅も大きくなります。

FFTだと情報量が多すぎるため周波数帯ごとの傾向を知りたい、というときに適用すると効果的な機能です。

オクターブ分析は一般的に Log(対数)スケールで表示しますが、本アプリでは Linear(線形)での表示にも対応しています。
設定すると、以下の画像のようになります。実際の使い道では行われないパターンですが、まあこんなことにも対応してます、というくらいで試してもらえればと思います。

ピークホールド

振幅スペクトルの過去の最大値(ピーク値)を保持した結果を表示します。

例えば、一瞬だけ現れるピークを見逃しを防ぐことができます。
また、振幅スペクトルの最大分布を可視化できるので、入力音の傾向を分析するのに役立つかと思います。

周波数重み付け特性

これは直近に追加した機能で、ユーザーのコメントでの要望から実現しました。
騒音計で音圧レベルを測定する際に用いられる特性とのことで、周波数変換したデータに対して処理するフィルタです。
・A特性 : 人間の聴覚特性を考慮した周波数特性
・C特性 : A特性よりも広い周波数帯域をカバーした、比較的フラットな特性

正直なところ、これの効果や評価は、ユーザーのコメントに期待しています(苦笑)

今後(Ver.2 に向けて)

現在は Ver.1.9.0 で、次回の大型アップデートは Ver.2.0.0 となることから、それなりの機能追加をしたいと思ってます。
実際のところはまだ確定していないので、ユーザーからの要望や、他アプリを参考したりと、いろいろ検討していこうと思ってます。

・スナップショット、データ保存、に関する何か
・ピッチ表示のUI(チューナーもどき)
・他

あと、それとは別で、Android版も出したいと思ってます。

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