テープ起こしプレーヤー

今年の3月に弊社にて公開させていただいたWindowsアプリ「テープ起こしプレーヤー」について、それまでの経緯を書いておきます。

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発端〜公開終了

発端は、2016年に(株)アスカ21様(以下、A社)から「テープ起こしプレーヤー」(以下、本アプリ)の開発の依頼をいただいたことから始まります。

本アプリの開発の目的として、それまでの文字起こし向けの音声ファイル再生アプリは「Okoshiyasu2(おこしやす)」というものが主流でしたが、すでにアップデートやサポートを終了されていたため、それに代わるアプリをA社で持ちたい、という内容だったかと思います。

本アプリの開発は年内に終えることができ、その年末にA社の名義で公開されました。ユーザーからは概ね好評との連絡をいただいていたので、良い貢献ができたかなと思っていました。その後も、不具合の報告があったときにはマイナーアップデートを対応していました。

それからも他の開発などでA社にご相談をいただく機会はありましたが、今年に入って、最近はやり取りをしていなかったことをふと思ったので、軽い気持ちでA社のサイトにアクセスしたところ、Not Found となったため、あれっと思って調べてみたところ、昨年に破産されていたことを(そのタイミングで)知りました。

弊社での公開

以上のことから、本アプリも公開終了の状態になっていました。どうやら昨年の9月には本アプリが非公開になっていたのですが、弊社がそれを知ったのは今年の2月でした。
このような形で本アプリが公開終了となってしまっているのは惜しいと思ったので、弊社にて改めて公開するのは可能か、調べてみることにしました。
その後、破産管財人を担当された弁護士の方が判明したので、直接連絡をして事情を話したところ、すぐに理解していただき、あとはスムーズに処理を進めることができました。実質的には、本アプリの著作権を弊社が買い取ったことになりました。

改めて公開するアプリについては、基本的な機能はそのままに、影響のない範囲で修正を加えることにしました。

  • 会社名に関する表記
  • 全体の表示バランスの調整や表記の修正
  • マニュアル(ソースコードも確認しながら、全体を刷新しました。これが時間を要しました。)

これらの対応を行い、以下で公開しました。
https://www.loopsessions.co.jp/jp/work/TranscriptionPlayer/

その後、窓の杜 で掲載いただいたこともあり、お問い合わせもいくつかいただき、まずは良い滑り出しができたかと思います。

今後

弊社は音楽寄りのアプリ開発を得意としていますが、テープ起こし(文字起こし)の分野は詳しいわけではなかったので、本アプリの機能にあるキー設定やモノラル化(によって聞き取りやすくなることもある)が業務に有効なことなど、新たに学べることも多かったです。

このWindows版については、Classic版と命名したこともあり、基本的には主要な機能の変更は行わずに運用していく予定です。
ほぼ同等の画面と機能のMac版を今年のうちに公開できればと思っています。

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